教材のナレーション

研修や教材にAIナレーションを使いたい|直し続ける手数と、解約したあとの扱い【規約は2026年8月25日・ヘルプセンターは8月26日に確認】

研修や教材にAIナレーションを使いたい|直し続ける手数と、解約したあとの扱い【規約は2026年8月25日・ヘルプセンターは8月26日に確認】

この記事の結論

  • 解約したあとに有料期間の音声をどこまで使ってよいかを、3社とも利用規約には書いていません。
  • 答えているのはMurfのヘルプセンターだけで、作ったボイスオーバーには生涯の商用利用権があるとしています。
  • 教材を直すと、枠は完成尺ではなく生成した合計で減ります。直し続けるほど枠が縮みます。
※本記事にはアフィリエイトリンクを含みます

料金・機能は2026年8月26日時点で公式サイトを確認した内容です

公開: 2026年8月25日 執筆: アオマツ(Web制作・SEOを本業とするフリーランス)

研修動画や社内マニュアルのナレーションは、一度作って終わりになりません。制度が変われば読み上げる文言も変わり、同じ教材を何年か直しながら使います。

料金ページはこの前提で書かれていません。書いてあるのは毎月いくらでどれだけ作れるかで、作ったものを何年使えるかではありません。

そこで3社の利用規約を全文取得して、解約の条項と商用利用の条項を並べました。答えが規約になかった1点は、各社のヘルプセンターまで探しました。

中まで読めたのはMurfだけです。

解約したあとの扱いは、3社で書き方が違います

更新を止めた時点と、契約期間が終わったあとは別の話です。3社とも、期間が終わったあとに有料期間で作った音声を使ってよいとは規約に書いていません。

書き方は3通りに分かれます。

ツール解約についての規約の書き方作ったものの権利規約の日付
Fliki更新の解約は現在の契約期間の終わりまで利用可。アカウントの終了ではサービス・アプリ・コンテンツを使う権利が直ちに終了すると明記作ったコンテンツの権利は利用者に残ると明記。解約後の商用利用に答えるヘルプセンターには2026年8月26日時点で到達できず未確認2026年6月3日更新
ElevenLabs解約後も現在の請求期間の終わりまで利用可(第6条(a))。そのあと無料プランへ落ちることは料金ページのFAQに記載。商用可否は無料ユーザーか有料ユーザーかで切っている(第1条(c))出力物の権利は利用者に残ると明記。解約後の商用利用に答えるヘルプセンターには2026年8月26日時点で到達できず未確認2026年3月31日更新
Murf解約後も現在の契約期間または更新期間の終わりまで利用可(第2.5.2条)。契約そのものを終了すると、サービスにアクセスして使う権利を失う(第7条)。存続する条項として第6条・第8条・第10条・第11.2条を列挙し、商用利用の第5条は入っていない利用者が提出したコンテンツは利用者のものと明記。ヘルプセンターは解約後も商用利用の権利が有効(生涯)と回答(ヘルプセンターは2026年8月26日確認)2024年12月19日付

規約は2026年8月25日、Murfのヘルプセンターは2026年8月26日に、各社の公開ページからHTML原文を取得して確認しました。3社とも権利そのものは利用者に残ると書いています。

それでも規約だけでは、契約期間が終わったあとの扱いが決まりません。権利の所在と、使ってよい範囲が別々に定められているためです。

Flikiは「更新の解約」と「アカウントの終了」を分けています

止め方は2通りあります

2本の時間軸。上の更新をやめる型は旗を立てても期間の終わりまで色が続く。下のアカウントを終わらせる型は旗の位置で色が切れる。
どちらを押すかで、使える期間が変わります

読み違えやすいのは、Flikiの規約が解約という言葉を2つの意味で使っているところです。節が別々に立っています。

更新の解約は、自動更新を止めるだけです

更新の解約(Subscription cancellations)は、自動更新を止める手続きです。すでに払った期間ぶんの返金はありません。

現在の契約期間の終わりまではサービスを使えると書かれています。ここまでは他の2社と同じです。

手続きの窓口だけは公式の中で割れています。規約はサポート宛の連絡、料金ページのFAQはアカウントのManage billingからと書いています(どちらも2026年8月25日確認)。

アカウントの終了は、使う権利まで切ります

アカウントの終了(Termination)は別の節です。アカウントの終了にともなってサービス・アプリ、そしてコンテンツを使う権利が直ちに終了する、と書かれています。

作ったものを使う権利まで名指ししているのは3社でここだけです。

同じ節には、Fliki側が利用者のアクセスや会員資格を終了・停止した場合に、会員資格にひもづく情報がすべて失われ破棄されることがある、とも書かれています。アカウントの中に置いたままの動画や音声は、それで消える前提です。

所有権は残り、使う権利は終了します

一方で同じ節の末尾に、性質上存続すべき条項は存続する、その中には所有権の規定が含まれる、という一文があります。別の節では、作ったコンテンツの権利はすべて利用者に残ると書かれています。

所有権は残り、使う権利は終了します。

読み方が割れる箇所です。教材を長く使う前提なら、自分の解釈で埋めずにFlikiに問い合わせて確定させたほうが確実だと思います。

なお無料プランには商用利用の権利がありません。比較表のCommercial rightsはStandardプラン以上だけが対象で、無料プランには透かしが入ります(2026年8月25日確認)。

Flikiの公式サイトで最新のプランを確認する(商用利用の権利はStandardプラン以上に付きます。2026年8月25日確認)

ElevenLabsは、いま無料か有料かで商用の可否を切っています

ElevenLabsの利用規約(欧州経済領域・スイス・英国以外の居住者向け・2026年3月31日更新)は、利用制限の節で利用者を2つに分けています。

無料で使う人は非商用の目的にのみ使える、有料のサブスクリプションで使う人は商用の目的に使える、という書き方です。

第1条(c)の柱書きは、出力物の利用も規約に従うと定めています。ただし無料は非商用のみという線引きそのものは、サービスの利用について書かれています。

出力物の権利は利用者に残ると別の条項に明記されていますが、それとは別に、使い方の制限が契約の状態にひもづいています。

解約すると無料プランに落ちます

解約したときの流れは第6条(a)と料金ページのFAQに分かれて書かれています。解約しても現在の請求期間の終わりまではサービスを使え、返金はありません。

その期間が終わるとアカウントは無料プランに落ち、未使用の有料クレジットは失効します(2026年8月25日確認)。

有料期間に作った音声の扱いは、規約から読み取れません

有料期間に作った音声について、作った時点の契約で商用可否が決まるとは書かれていません。契約期間が終わって無料ユーザーになった人が、有料期間の出力物を商用に使い続けてよいかは、規約の文面からは読み取れませんでした。

ダウンロードについては、一部のサービスでは出力物をダウンロードでき、その場合はサービスの外でも使ってよい、ただし常に規約と禁止利用ポリシーに従う、と書かれています(2026年8月25日確認)。

手元にファイルを置いても、規約の適用は外れません。

無料ユーザーは非商用のみと明記され、解約すると無料プランに落ちることも明記されています。ただしこの2つからは、有料期間に作った音声を無料プランになったあとも商用で使えるかは決まりません。

契約期間が終わったあとも商用で使う前提の教材なら、契約する前に確定させておくところだと見ています。

ElevenLabsの公式料金ページで最新のプランを確認する(商用ライセンスは有料プランから付きます。2026年8月25日確認)

Murfは、規約とヘルプセンターで答えが違います

Murfの利用規約は、第5.1条で商用利用を認めています。Murfで作った音声は商用の目的に使えます。

商用に使う第三者へ提供することもできます。ただし転売の権利ではなく、声のライブラリそのものを売り直すことはできません。

同じ条は、Murfで作った音声をAIモデルの学習に使うことと、合成し直すことも禁じています。

解約と終了は、Murfも別の条項です

Flikiと同じで、Murfも解約と終了を別々の条項に分けています。第2.5.2条は、契約期間の途中で解約しても、その期間または更新期間の終わりまではサブスクリプションを使えると書いています。

ここはFlikiとElevenLabsと同じです。返金についても3社とも当期ぶんは戻りませんが、条件を数字で置いているのはMurfだけです。

第2.5.3条に、購入から24時間以内で音声の生成が10分未満なら返金を請求できるという例外があります(FlikiとElevenLabsは個別判断・裁量とだけ書いています。いずれも2026年8月25日確認)。

存続する条項の列挙に、商用利用の第5条が入っていません

もう一つが第7条で、こちらは契約そのものの終了を扱っています。どちらの側からもいつでも利用規約を終わらせることができ、終了するとサービスにアクセスして使う権利を失います。

利用者側は第1.1条のとおりアカウントを閉じて終わらせます。そのうえで、終了後も存続する条項として第6条・第8条・第10条・第11.2条を挙げています。

商用利用を認めた第5条は、この列挙の中にありません。

これは契約が終了したあとに商用利用が禁止されるという意味の条文ではありません。存続の対象として名指しされていない、という事実だけです。

ヘルプセンターは「生涯有効」と書いています

Murfのヘルプセンターに、同じ質問に答えるページがあります。

見出しは「Will my Commercial Rights and Business License be valid after my subscription has ended?」です。

サブスクリプションが終わっても、商用利用の権利とビジネスライセンスの権利は有効だとしています。作成したボイスオーバーには生涯の商用利用権とビジネス利用権を提供する、と書いています(2026年8月26日確認)。

別のページでは、有料プランはすべてStudioで作ったボイスオーバーの商用利用権を含み、YouTubeなどの配信プラットフォーム向けの商用ライセンスを提供する、と書かれています。

同じページは、コンテンツがオリジナルで著作権を侵害しないことを条件にしています。AI音声の扱いは配信プラットフォーム側で変わるため、各社に確認するよう勧めてもいます(いずれも同日確認)。

つまりMurfについては、規約の存続条項の列挙とヘルプセンターの回答が同じ方向を向いていません。列挙には第5条がなく、ヘルプは生涯有効と言い切っています。

どちらも公式の記載ですが、文書としての強さは違います。金額の大きい導入なら、この回答をサポートから書面で取り直しておくところだと見ています。

保管サービスではないと明記しています

保管についても記載があります。第3.2条に、コンテンツを保存し続けることは約束しない、Murfは保管サービスではない、と書かれています(2026年8月25日確認)。

作った音声をMurfの中に置いたままにする運用は、公式が保証していません。

規約の日付だけが1年8ヶ月前です

この規約は2024年12月19日付です。ElevenLabsは2026年3月31日、Flikiは2026年6月3日に更新されています。

Murfの規約だけが確認日から1年8ヶ月前の文書です。

なお無料プランはダウンロードができず、商用利用の権利もCreatorプランから付きます(2026年8月10日確認)。教材に使う前提なら、無料プランは最初から選択肢に入りません。

Murfの公式サイトで最新の料金プランを確認する(商用利用の権利はCreatorプランから付き、無料プランはダウンロードができません。2026年8月10日確認)

教材を直すたびに、クレジットと生成時間は減ります

枠は完成尺ではなく、生成した合計で減ります

上段は完成した教材を示す帯が1本。下段は実際に生成した合計を示す同じ長さの帯が4本積まれ、全体を囲む枠が上段より大きい。
直した回数のぶんだけ、枠は先に減っています

つまずくのは、枠を作れる量だと思って見積もるところです。教材は改訂のたびに同じ箇所を作り直すので、減るのは新しく増えたぶんではなく、生成した合計です。

作り直しの課金は3社で書き方が揃っていません。

ツールどこに書いてあるか作り直したときの数え方確認日
Fliki料金ページのFAQクレジットは音声か動画の長さに応じて減る。テキストやボイス・ポーズを変えると再処理して課金する2026年8月25日
ElevenLabs料金ページのFAQ課金は生成リクエストごとで、ダウンロードごとではない。内容と一部の設定を変えない再生成は限られた回数だけ無料になる場合があり、無料かどうかは生成の前に表示される2026年8月25日
Murfヘルプセンター生成時間(VGT)が減るのは、新しいサブブロックを生成したときと、既存のサブブロックのテキストを直して生成し直したとき。テキストを直すとそのサブブロックが全体ぶん作り直される2026年8月26日

ここで3社が分かれます。Murfのヘルプは、同じテキストのまま声・スタイル・ピッチ・速度・ポーズ・強調・発音・句読点・音量を変えても、生成時間は消費しないと明記しています(2026年8月26日確認)。

Flikiの料金ページのFAQが再処理の例に挙げているのはテキストとボイス・ポーズの変更で、Murfが挙げた9項目のどこまでが課金対象かは書かれていません(2026年8月25日確認)。

読みや間の調整を何度もやり直す教材なら、ここは金額に効きます。どちらも公式の記載で、私はまだ使用量画面で数えていません。

見積もりの目安も公式に出ています

Murfのヘルプには見積もりの目安もあります。英語1,000語の原稿でおよそ6分の生成時間で、原稿の直しは別に数える、という書き方です。

原稿・声・速度で変わる概算だとも添えられています(2026年8月26日確認)。

Flikiの同じFAQは、Standardプランに180分ぶんのクレジットが付くと書いた直後に、実際に作れるのは累計60分から90分だとも書いています。理由として挙げているのが、原稿を何回直すかです。

なお同じページのプランカードは、同じStandardプランを年2,160クレジットと表記しています。180分との対応関係は書かれていません(2026年8月25日確認)。

枠が配り直される周期も、改訂の周期と合うかどうかで効き方が変わります。

ツール枠の周期使い残しの扱い確認日
ElevenLabs月ごと(契約日を起点とする請求期間)最大2ヶ月ぶん繰り越し。残高の上限は月枠の3倍。解約・ダウングレードでその期の終わりに失効。無料プランは繰り越しの対象外2026年8月25日
Murf年払いは年ごと(Creator年24時間・Business年96時間)。月払いはヘルプセンターの例がCreatorを月2時間としている自動更新なら未使用ぶんを次の期間へ繰り越し。繰り越せるのは直後の1期間だけ。解約すると残高がすべて永久に失われる(一時停止なら残る)。支払い失敗で更新されなかったときも繰り越されない枠は2026年8月10日・繰り越しは2026年8月26日
Flikiプランカードの表記は年(Standard年2,160クレジット・Premium年7,200クレジット)。月払いを選んだときの配り方は料金ページに明記なし利用規約と料金ページには明記なし(ヘルプセンターには未到達)2026年8月25日

月に何度も細かく直すなら、月ごとに配り直されるElevenLabsが合います。 繰り越しは最大2ヶ月ぶんまでなので、何ヶ月も貯めて一気に使う設計にはなっていません。

年に一度、制度改定にあわせてまとめて作り直すなら、枠が年単位のMurfが合います。 使い残しは自動更新で次の期間に繰り越せますが、繰り越せるのは直後の1期間までです。

解約すると残高がすべて失われます(2026年8月26日確認)。

Flikiは、月払いを選んだときの配り方が料金ページに書かれていません。 年のクレジット数だけが表記されています。

月払いで契約するなら、ここを確かめてから見積もります。

枠の単位そのものの違い(文字数・時間・クレジット)はAIナレーションは毎月どれくらい作れるかの記事で3社を横に並べています。

各社に渡す利用許諾も、終わり方が違います

3社とも、入れた原稿や作った音声について各社に利用許諾を与える条項を持っています。範囲は同じではありません。

Murfはサービスの提供のために使う・処理する・送信する許諾(第3.1条)、ElevenLabsはサービスの改善と新サービスの開発まで含む許諾です(第4条(d)。いずれも2026年8月25日確認)。

ここでも終わり方が分かれます。

Murfは第3.1.1条で、コンテンツを削除するかアカウントを閉じればいつでもその許諾を終わらせられる、と書いています。

ただし他者に共有されて複製・再共有・保存されたぶんと、バックアップから消えるまでの時間は例外です(2026年8月25日確認)。

ElevenLabsの許諾は撤回できません

ElevenLabsは反対で、第4条(d)と第4条(e)の許諾を perpetual and irrevocable と定めています。撤回できないという意味だと規約自身が括弧書きで説明しています。

声のモデルについても同じです。ただし、本人の許可なく声を単体で商用化することはしない、とも書かれています。

第4条(i)は、アカウントのTerms and Privacyの中にあるData useメニューから、学習への利用をいつでも停止できると定めています(いずれも2026年8月25日確認)。

Flikiは、コンテンツをホストし、保存し、改変し、複製し、配信する許諾を与えると書いていますが、その許諾がいつまで続くかは書いていません(2026年8月25日確認)。

自分の声を登録する使い方なら、ここは料金より先に見る条項だと見ています。

いまできる備えは、書き出して手元に置くことです

規約の文面で確定しないことに対して、こちらの側でできることは限られています。ElevenLabsとFlikiは規約に答えがなく、ヘルプセンターにはまだ到達できていません。

Murfもヘルプセンターの回答があるだけで、規約の存続条項とは食い違ったままです。それでも次の3つは、どの会社で契約しても今日から効きます。

  1. 書き出したファイルを、自分のストレージに保存する
  2. 契約期間が終わる前に、必要な尺を作り終えておく
  3. 原稿の版を自分で管理する

書き出したファイルを、自分のストレージに保存する

Murfは保管サービスではないと規約に明記しています。Flikiは、自社が利用者のアクセスや会員資格を終了・停止した場合に、会員資格にひもづく情報が破棄されることがあると書いています(どちらも2026年8月25日確認)。

契約期間が終わる前に、必要な尺を作り終えておく

有料プランで作れるのは現在の契約期間の終わりまでです。そのあと新しく作るぶんには、無料プランの制限(商用利用の可否・ダウンロードの可否・透かし)がかかります。

原稿の版を自分で管理する

教材を作り直すのは、音声より原稿が先です。原稿さえ残っていれば、別のツールでも作り直せます。

3番目は移行のしやすさにも効きます。音声のファイル自体は各社の形式に縛られませんが、読み上げの調整(発音の直しやポーズの指定)はツールごとの記法なので移せません。

教材を長く回すなら、調整を作り込むより、そのまま読ませて通る原稿を書くほうが後で軽くなります。

商用利用の条件そのものはAIナレーションを日本語で作る記事に、外注との費用比較はナレーションを用意したい記事にまとめています。

確認が済んだら追記すること

この記事で確定できなかったことが6つあります。

確定できていないことなぜ確定できていないか
ElevenLabsとFlikiで、契約期間が終わったあとに有料期間の音声を商用で使えるかMurfはヘルプセンターに答えがあったが、残る2社は規約に記載がなく、ヘルプセンターにも到達できなかった(ElevenLabsはcurlに403、Flikiはサブドメインが名前解決できず。2026年8月26日確認)。どちらもページが無いという意味ではない
Murfの現在の料金とプラン内容料金ページがJavaScriptを必要とする作りで読めていない。この記事の料金と枠は2026年8月10日に確認したもの
Flikiの再処理でどれだけ減るか公式は再処理して課金するとだけ書いていて、直した箇所ぶんか全体ぶんかを書いていない。教材の一部だけを直す運用では金額に直結する
Flikiで月払いを選んだときのクレジットの配られ方プランカードは年の数字を出しているが、月払いの配り方が料金ページにない
Murfのヘルプが書いている生成時間の数え方テキストを直すとサブブロック全体ぶんを消費するとあるが、使用量画面で数えていない
Flikiの繰り越し利用規約にも料金ページにも記載がなく、ヘルプセンターには到達できていない

どれも公式の記載を読み切れていないことが理由です。到達できた時点で本文と確認日を同時に直します。

よくある質問

解約したら、作った音声は使えなくなりますか

Murfはヘルプセンターが使えると答えています。サブスクリプションの終了後も商用利用の権利は有効で、作ったボイスオーバーには生涯の商用利用権を提供する、という書き方です(2026年8月26日確認)。

ただし規約の存続条項には商用利用の第5条が入っていないので、金額の大きい導入ならサポートから書面で取り直すところです。

残る2社は規約に記載がなく、同じ質問に答えるヘルプセンターにも2026年8月26日時点で到達できなかったため、確認できていません。

3社とも、解約しても現在の契約期間の終わりまでは使えると書いています(Fliki=更新の解約の節、ElevenLabs=第6条(a)、Murf=第2.5.2条)。

その後に手元の音声をどう扱えるかは、ElevenLabsとFlikiが規約に書いていません。Flikiだけは、アカウントが終了した場合にコンテンツを使う権利が直ちに終了すると明記しています(いずれも2026年8月25日確認)。

無料プランで作った音声を、社内研修に使えますか

3社とも使えません。ElevenLabsは無料ユーザーを非商用の目的に限っています(2026年8月25日確認)。

Flikiは無料プランに商用利用の権利がなく、透かしも入ります(2026年8月25日確認)。Murfは無料プランでダウンロードができず、商用利用の権利もCreatorプランからです(2026年8月10日確認)。

社内向けでも業務で使う以上、有料プランからと見ておくのが安全です。

教材を作り直すたびに、料金は増えますか

料金そのものは増えませんが、枠の減りは早くなります。Flikiは、テキストや設定を変えると再処理して課金すると公式FAQに明記しています。

ElevenLabsは生成リクエストごとに課金し、内容と一部の設定を変えない再生成は限られた回数だけ無料になる場合があるとしています(どちらも2026年8月25日確認)。

Murfはヘルプセンターで、テキストを直して生成し直すとそのサブブロック全体ぶんの生成時間を消費すると書いています。ただし同じテキストのまま声や速度などの設定を変えるだけなら消費しません(2026年8月26日確認)。

見積もりは完成尺ではなく、生成した合計で数えます。

使わなかった枠は翌月に持ち越せますか

ElevenLabsは最大2ヶ月ぶん繰り越せます。残高の上限は月枠の3倍で、有料契約を続けていることが条件です。

解約かダウングレードをすると、その請求期間の終わりに未使用ぶんが失効します。無料プランは繰り越しの対象外です。

Pay-as-you-goで買い足したクレジットは、この上限の対象外です。ただし規約第6条(b)(vi)は、買い足したクレジットが購入から12ヶ月で失効すると定めています(いずれも2026年8月25日確認)。

Murfも繰り越せます。自動更新なら未使用の生成時間が次の期間へ追加ぶんとして持ち越され、繰り越せるのは直後の1期間までです。

解約すると、繰り越しぶんだけでなく残っている生成時間の残高がすべて永久に失われます。一時停止なら残ります。

支払いに失敗して更新されなかったときも繰り越されません(いずれも2026年8月26日確認)。Flikiは、繰り越しについて利用規約と料金ページに明記がありません。

作った音声の権利は誰のものですか

3社とも利用者に残ると書いています(いずれも2026年8月25日確認)。ただし3社とも、サービスの提供や改善に使う利用許諾を各社に与える条項が別にあり、その終わり方が違います。

Murfは削除やアカウントの閉鎖で終わらせられると書き、ElevenLabsは撤回できないと定め、Flikiは期間を書いていません。

この記事の数字の出所

Murf・ElevenLabs・Flikiの利用規約は、2026年8月25日に各社の公開ページからHTML原文を取得して確認しました。

参照した条項は、Murfが第1.1条・第2.5.2条・第2.5.3条・第3.1条・第3.1.1条・第3.2条・第5.1条・第7条、ElevenLabsが第1条(c)・第4条(a)・第4条(c)・第4条(d)・第4条(e)・第6条(a)・第6条(e)、Flikiが更新の解約・アカウントの終了・コンテンツの各節です。

ヘルプセンター

Murfのヘルプセンターは、robots.txtが公開しているヘルプ用のサイトマップから該当ページを見つけ、2026年8月26日にHTML原文を取得して確認しました。

参照したのは解約後の商用利用のページ商用利用の権利のページ生成時間(VGT)の解説ページ繰り越しのページ有効期間のページ設定変更と消費のページの6ページです。

同じ日にElevenLabsとFlikiのヘルプセンターにも同じ質問のページがないかを探しましたが、ElevenLabsのヘルプセンターは取得に403を返し、Flikiのヘルプセンターはサブドメインが名前解決できませんでした。

規約の日付

規約の日付は各ページの表示によります。ElevenLabsは2026年3月31日更新(欧州経済領域・スイス・英国以外の居住者向けの版)、Flikiは2026年6月3日更新、Murfは2024年12月19日付です。

料金ページ

Flikiのプラン内容(クレジット数・商用利用の権利・透かし)とFAQ、ElevenLabsのプラン別クレジット数・繰り越しの条件・再生成の課金は、同じ2026年8月25日に各社の料金ページで確認しました。

Murfの料金と生成時間、商用利用がCreatorプランからという線引きは2026年8月10日に確認したものです。Murfの料金ページは2026年8月25日時点でJavaScriptが必要な作りになっており、当日の再確認ができませんでした。

Flikiのドル建ての月額も同日時点で料金ページのHTMLに出てこないため、この記事では金額に触れていません。

各ツールの詳細はMurfの記事Flikiの記事ElevenLabsの日本語対応の記事にまとめています。

改定を見つけたときは、本文と結論と確認日を同時に更新します。