ナレーションの枠

AIナレーションは毎月どれくらい作れるか|枠の数え方が3社で違います【2026年8月確認】

AIナレーションは毎月どれくらい作れるか|枠の数え方が3社で違います【2026年8月確認】

この記事の結論

  • 枠の単位が3通りあります。ElevenLabsは文字数のクレジット、Murfは生成した音声の時間、Flikiは分に対応するクレジットです。
  • 分に揃えると、Murf CreatorとElevenLabs Creatorはほぼ同じ量です。桁の違う数字も分に直すと並びます。
  • Flikiは1クレジットが何分かで公式の記載が割れています。付く分数と実際に作れる分数も食い違います。
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料金・機能は2026年8月26日時点で公式サイトを確認した内容です

公開: 2026年8月21日 執筆: アオマツ(Web制作・SEOを本業とするフリーランス)

「毎月どれくらいナレーションを作れますか」は、料金ページを見ても一度では分かりません。枠の単位が3通り、期間が2通りに分かれるので、揃えるのに一手間かかります。

枠の単位が3通りあります

つまずくのは、どのツールも「月いくら」で売っているのに、含まれている量の単位が揃っていないところです。

ツール枠の単位何で見積もるか確認日
ElevenLabsクレジット原稿の文字数2026年8月21日
Murf時間音声の尺2026年8月10日
Flikiクレジット書き出す動画の分数2026年8月21日

ElevenLabsとFlikiは同じ「クレジット」という語を使っていますが、指しているものが違います。

ElevenLabsのクレジットは文字数で数えます。読み上げのMultilingual v2は1文字あたり1クレジット、Flash系のv2.5は1文字あたり0.5〜1クレジットです(2026年8月2日確認)。

公式の日本語ページは、無料プランを「毎月10,000文字まで無料」と文字数で説明しています(2026年8月2日確認)。

Flikiのクレジットは、生成した音声か書き出した動画の長さに応じて減ります(2026年8月21日確認)。

Murfだけは最初から時間です。Creatorプランが年24時間、Businessプランが年96時間です(2026年8月10日確認)。

同じ「10,000」という数字でも、ElevenLabsなら10,000文字ぶん(公式の目安で約10分)、Flikiなら10,000クレジットで、桁がまるで違います。単位を確かめずに数字の大小を比べると読み違えます。

枠の期間も月と年で分かれます

枠が配られる周期が2通りあります

上段は月ごとに配り直す型で、同じ大きさの箱が横に並び、どれも中身が満たされている。下段は年でひとつの型で、仕切りのない長い箱の中身が左に偏っている。
年でひとつの枠は、集中して作ると前倒しで減ります

もう一段ややこしいのが期間です。月額で払っていても、枠が月ごとに配られるとは限りません。

ツールプラン含まれる量枠の期間確認日
ElevenLabsFree10,000クレジット月ごと2026年8月21日
ElevenLabsStarter(月$6・月払い時)30,000クレジット月ごと2026年8月21日
ElevenLabsCreator(月$22・月払い時)121,000クレジット月ごと2026年8月21日
MurfFree10分公式に明記なし2026年8月10日
MurfCreator(月$19・年払い時)24時間年ごと2026年8月10日
FlikiFree3クレジット月ごと2026年8月21日
FlikiStandard2,160クレジット年ごと2026年8月21日
FlikiPremium7,200クレジット年ごと2026年8月21日

Flikiの料金ページは、プランのカードでは無料プランだけ「3 credits per month」と月で書いています。有料プランは「2160 credits per year」「7200 credits per year」と年です。

同じページの下にあるプラン比較表では、その3つが「36/2160/7200」と並びます。無料プランの36は、月3クレジットを12倍した年の数字です(2026年8月21日確認)。

1つのページの中で月と年が入れ替わるので、拾った場所によって12倍ずれます。

Murfは、どちらの払い方を選ぶかで周期が変わります。料金ページの年24時間は年払いを選んだときの数字で、月あたりの上限は書かれていません(2026年8月10日確認)。

ヘルプセンターを読むと、月払いのCreatorは月2時間として扱われていました(2026年8月26日確認)。年払いなら年でひとつの枠なので、ある月に集中して作ったぶんは残りの月から引かれます。

ElevenLabsは月ごとに配り直されます。使い切っても翌月には戻り、余ったぶんは最大2ヶ月まで繰り越せます(残高の上限は月枠の3倍・2026年8月25日確認)。

Murfも繰り越せます。自動更新なら未使用の生成時間が次の期間へ持ち越され、繰り越せるのは直後の1期間までです。

解約すると残高がすべて失われ、一時停止なら残ります(2026年8月26日確認)。

分に揃えると、MurfとElevenLabsはほぼ並びます

単位と期間を月あたりの分数に直すと、料金表を眺めていたときとは違う並びが出ます。

プラン月額月あたりの分数確認日
ElevenLabs Starter$6(月払い時)月30,000クレジット約30分2026年8月21日(分の目安は8月2日)
ElevenLabs Creator$22(月払い時)月121,000クレジット約121分2026年8月21日(分の目安は8月2日)
Murf Creator$19(年払い時)年24時間120分2026年8月10日
Fliki Standard$21(年払い時)年2,160クレジット180分または360分2026年8月21日(金額は8月9日)

ElevenLabsの分数は、公式が示している目安から出しています。1,000クレジットが約1分なので、121,000クレジットで約121分です(2026年8月2日確認)。

Murfの年24時間は1,440分で、12で割ると月120分です。ElevenLabs Creatorの約121分とほぼ同じ量が、月$19と月$22で並びます。

支払い方は揃っていません(Murfは年払いを選んだときの月額、ElevenLabsは月払いの額です)。

Flikiに2つの数字が並んでいるのは、1クレジットが何分かで公式の記載が割れているためです。

Flikiは1クレジットが何分かで記載が割れています

Flikiの料金ページには、クレジットの換算が2通り出てきます。

FAQの「Standardプランでいくつ動画を作れますか」は、Standardには180分ぶんのクレジットが付く、という書き方をしています。

年2,160クレジットを12で割ると180なので、1クレジット1分の前提です(2026年8月21日確認)。ただしFAQ自身は180分が月あたりかを明記していないので、この読み方は前提つきです。

同じページ下部の見積もりツールは、5分の動画に対して2.5クレジット、つまり1分あたり0.5クレジットと表示します。1クレジットで2分ぶんです。

注記には「AI動画とアバターが動画全体の約25%に出る前提」とあります(2026年8月21日確認)。

倍違うので、試算は少ないほうのFAQ側(年2,160分)で置くと外れません。

Flikiの無料プランを試してみる(クレジットカードの登録は不要です)

枠の分数と、実際に作れる尺は違います

枠の分数をそのまま「作れる尺」と読むと、多く見積もります。公式のFAQとヘルプを読み比べたところ、Flikiは同じページの中でこの2つを別々に書いていました。

さきほどの「180分ぶんのクレジットが付く」の直後に、実際に作れるのは累計で60〜90分ぶん、と書かれています(2026年8月21日確認)。理由も同じFAQにあり、実際の消費は原稿を何回直すかによる、としています。

ただし、そこに挙がっている例は1分の動画を60本、5分の動画を12本、10分の動画を6本で、いずれも合計60分ぶんです。上限の90分に当たる例は書かれていません。

180分と同じく、この60〜90分にも期間の明記はありません。

枠の分数は、一度も直さずに書き出したときの上限です。公式が挙げている理由が原稿の直しの回数なので、見積もりは60〜90分のほうで置きます。

枠が減るのは書き出したときだけではありません

減るのは、書き出したときだけではありません

1本の原稿から生成の矢印が4本出て、それぞれの先に音の波がある。下のゲージが矢印の数に合わせて減っている。
見積もりは完成尺ではなく、生成した合計で立てます

Flikiのヘルプは、クレジットが減る条件を書き出しだけに限っていません。テキストを直したり、ボイスやポーズの設定を変えたりすると、Flikiはテキストを再処理します。

新しい音声を作った時点でクレジットが減ります(2026年8月21日確認)。

同じことはElevenLabsとMurfでも起きます。読み上げをやり直せば、そのたびに新しく生成されるからです。

ただしMurfのヘルプは、同じテキストのまま声や速度などの設定を変えるだけなら生成時間を消費しないと書いています(2026年8月26日確認)。

だから見積もりを立てるときは、完成尺ではなく生成した合計で数えます。10分の動画を初回を含めて4回生成すれば、消費は40分ぶんです。

短く区切って進めれば、直しのたびに減る量が原稿の一部ぶんで済みます。

自分の原稿に当てる順番

以下は公式の数字からの計算です。実際の消費は契約して残量を見るまで確定しないので、実測が済んだ時点で追記します。

3社の数字を横に並べるより、自分の原稿を1本決めて当てるほうが早く終わります。

  1. 原稿を1本用意して、文字数と読み上げたときの尺を出す
  2. 月に何本作るかを決める
  3. 直しの回数を見込む(初回を含めて3回生成するなら、消費は3倍で数える)
  4. 2と3を掛けた合計を、各社の単位に変換する

ElevenLabsは文字数のまま当てられます。3,000文字の原稿を月10本、初回を含めて3回ずつ生成するなら、3,000×10×3で90,000クレジットです。

Starterの30,000では足りず、Creatorの121,000なら収まります。ただしこれは日本語の1文字が英語と同じ1クレジットで数えられる前提の計算で、その前提は未確認です(詳しくは後の節に書きました)。

MurfとFlikiは尺で当てます。1本5分の音声を月10本、3回ずつ生成するなら月150分です。

  • Murf Creatorは月120分ぶんなので、月150分は超えます
  • Fliki Standardは、FAQの読み方(1クレジット1分)で月180分ぶんなので収まります
  • Flikiの「累計60〜90分」は期間の明記がなく、月あたりと読むなら超えます

多くの場合、効いてくるのは月額ではなく直しの回数です。

ElevenLabsの公式料金ページで最新のプランを確認する(プランの内容と価格は改定されることがあるため、契約前に公式で見るのが確実です)

無料プランで作れる量

無料の範囲は、次のようになっています。

ツール無料の枠1本あたりの上限成果物の扱い確認日
Murf10分(期間の明記なし)ダウンロードできない2026年8月10日
ElevenLabs月10,000クレジット(約10分)商用ライセンスはStarterから2026年8月21日(分の目安は8月2日)
Fliki月3クレジット(FAQは月5分と記載・食い違い継続)書き出し1分・720pウォーターマークが入る2026年8月21日

ElevenLabsの月10,000クレジット(約10分)は毎月配り直されます。Murfの10分は期間が公式に明記されていないので、月ごとに戻るかは分かりません。

数字だけを並べても、どちらが多いかは決まりません。

分かれるのは、聞いた音をどう扱えるかと、何を選べるかです。

やりたいこと合うツールそう言える理由
日本語の声を数多く聞き比べたいMurf日本語ボイスが40種類以上あります(2026年8月10日確認)。ただしダウンロードができないので、聞いた音は外に出せません
作った音声をファイルとして手元に置きたいElevenLabs無料でも書き出せます(公開するときはタイトルへの帰属表示が条件です)
動画として仕上がりを見たいFlikiウォーターマーク入り・1本1分まで

Flikiの無料枠は、料金プランの表とFAQで記載が割れています。表は月3クレジット・書き出し1分、FAQは月5分ぶんの音声と動画です(2026年8月21日確認)。

無料プランの線引きと商用利用の条件はAIナレーションを日本語で作る記事に詳しくまとめています。

Murfの公式サイトで最新の料金プランを確認する(価格と含まれる時間は改定されることがあるため、契約前に公式で見るのが確実です)

実測が済んだら追記すること

この記事で確定できなかったことが4つあります。

ElevenLabsのクレジットは1文字あたりで数えますが、日本語の1文字が英語の1文字と同じ1クレジットとして数えられるかは、公式の記載を見つけられませんでした。理屈のうえでは、同じ内容を少ない文字数で書ける日本語のほうが持ちます。

ただし断定はしません。

Flikiの1クレジットが1分か2分かも、公式の記載が割れたままです。1分の動画を書き出して残量の減り方を見るまで、どちらかには決めません。

Murfの年24時間が実際にどの単位で減っていくかも、契約して残量表示を見るまで書きません。

4つ目は実測ではなく、確認の取り直しです。この記事で使ったElevenLabsの分の目安(1,000クレジットが約1分)は2026年8月2日に公式ページで確認したもので、8月21日には同じ表記を取り直せませんでした。

目安の列が今も出ているかを、あらためて確認します。

4つとも、確かめられた時点でここに追記します。

よくある質問

毎月何分作れるかを、1つの数字で比べられますか

単位を揃えれば比べられます。ElevenLabsは公式の目安(Free約10分・Starter約30分・Creator約121分・2026年8月2日確認)から1,000クレジット約1分で換算でき、Murfは最初から時間です。

Flikiは1クレジットが1分か2分かで割れています。揃えるとMurf Creatorが月120分、ElevenLabs Creatorが約121分でほぼ並びます。

月額で払っているのに、なぜ年の枠なのですか

料金ページが、含まれる量を年で書いているためです。MurfはCreatorプランを年24時間と書いています(年払いを選んだときの表示。

2026年8月10日確認)。Flikiは有料プランを「credits per year」と書いています(2026年8月21日確認)。

ただし、月払いを選んだときにその枠がどう配られるかは、どちらの料金ページにも書かれていません(2026年8月25日確認)。月払いで契約するなら、ここは申し込み画面で確かめるのが確実です。

使い切ったらどうなりますか

ElevenLabsは翌月に配り直されるので、待てば戻ります。Flikiは年の枠なので、使い切ったらプランを上げるか追加で買うことになります。

Murfも年払いなら同じです。ElevenLabsは追加クレジットの購入がCreatorプランから使えます(2026年8月2日確認)。

作り直しても枠は減りますか

減ります。Flikiは公式ヘルプに、テキストや設定を変えると再処理して課金すると明記しています(2026年8月21日確認)。

ElevenLabsとMurfも、生成し直せばそのぶん消費します。見積もりでは生成の回数を掛けて数えます。

無料プランのまま毎月作り続けられますか

ElevenLabsとFlikiは月ごとの枠なので続けられます。Murfの10分は期間が公式に明記されていないので、毎月戻るかは分かりません。

縛りは3社で違います。Murfはダウンロードができず、Flikiはウォーターマークが入り、ElevenLabsは商用ライセンスが有料プランからです。

成果物を仕事で使う前提なら、3社とも有料プランからです。詳しくはナレーションを用意したい記事で外注の費用と並べて扱っています。

この記事の数字の出所

ElevenLabsのプラン別クレジット数とFlikiのクレジット数・比較表・FAQは、2026年8月21日に公式の料金ページで確認しました。

ElevenLabsのクレジットの数え方(1文字あたりの消費)と読み上げの目安(Free約10分・Starter約30分・Creator約121分)は2026年8月2日、Murfの料金と生成時間は2026年8月10日に公式サイトで確認したものです。

この記事で使った「1,000クレジットが約1分」は、その目安から出した換算です。

Murfの料金ページは2026年8月21日時点でJavaScriptが必要な作りになっており、当日の再確認ができなかったため、8月10日確認ぶんを日付つきで使っています。

Flikiの金額(ドル建ての月額)も、同日時点で料金ページのHTMLに出てこないため、8月9日確認ぶんを使いました。

各ツールの詳細はMurfの記事Flikiの記事ElevenLabsの日本語対応の記事にまとめています。

改定を見つけたときは、本文と結論と確認日を同時に更新します。