ナレーションの用意

ナレーションを用意したい|外注の費用とAIの料金は、増え方が逆になります

ナレーションを用意したい|外注の費用とAIの料金は、増え方が逆になります

この記事の結論

  • 費用の増え方が逆です。外注は本数に比例して増え、AIは枠の中なら本数が増えても変わりません。
  • 金額だけなら単発1本でもAIが下回ります。外注を選ぶ意味は、契約と解約を残さず1回で終わることです。
  • 商用利用の権利は、どちらも自動では付きません。外注は出品ごと、AIはプランごとの条件で決まります。
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料金・機能は2026年8月18日時点で公式サイトを確認した内容です

公開: 2026年8月18日 執筆: アオマツ(Web制作・SEOを本業とするフリーランス)

ナレーションが要るとき、方法は2つあります。人に読んでもらうか、AIに読ませるかです。

どちらも「1本いくら」で比べたくなりますが、そもそも料金の建て方が違います。この違いのせいで、何本作るかによって選ぶものが変わります。

費用の増え方が2通りあります

払い方の形が違います

左は人に頼む型で、原稿3本それぞれの下にコインが1枚ずつ。右はAIに読ませる型で、大きな箱に原稿が何枚も入り、コインは箱の外に1枚だけ。
本数が増えたときに効いてくるのは、この形の違いです
  • 外注:1本ごとに払います。2本目は2倍、10本目は10倍です
  • AI:月や年の枠を買います。枠の中なら、2本でも10本でも料金は変わりません

だから「1本だけ作りたい」ときと「毎月何本も作りたい」ときで、答えが逆になります。金額の大小ではなく、増え方の形が違うと考えると外しません。

人に頼むといくらか

ココナラの「ナレーション・ボイス制作」カテゴリのページを開いて、表示されていた価格を数えました。199件で、500円から36,000円まで並んでいます(2026年8月18日確認)。

価格帯件数
1,000円以下42件
1,001〜3,000円73件
3,001〜5,000円54件
5,001〜10,000円22件
10,001〜20,000円5件
20,001円以上3件

中央値は3,000円でした。最も多く付いていた価格は2,000円(43件)と1,000円(40件)です。

10,000円を超えるものは199件のうち8件でした。

ただし、この価格をそのまま「1本の相場」として使うことはできません。表示されているのは出品の基本料金です。

そこに含まれる尺・文字数・修正回数・納期・商用利用の可否は、出品ごとに違います。高いほうには、映像向けで著作権の譲渡まで含むものがあります。

安いほうには、短い原稿を1本読むものがあります。

比べるときは価格の隣にある条件まで読む必要があります。金額だけを横に並べても順位は決まりません。

AIに読ませるといくらか

AIツール側は、月または年の枠を買います。3社とも枠の単位が違います。

ツールプラン料金含まれる量確認日
ElevenLabsFree$0月10,000クレジット2026年8月18日
ElevenLabsStarter月$6(月払い時)月30,000クレジット・商用ライセンス付き2026年8月18日
ElevenLabsCreator月$22(月払い時)月121,000クレジット2026年8月18日
MurfCreator月$19(年払い時)年24時間2026年8月10日
FlikiStandard月$21(年払い時)年2,160クレジット2026年8月9日

表の金額は支払い方が揃っていません。ElevenLabsは月払いを選んだときの額、MurfとFlikiは年払いを選んだときの月額です。

年払いにすると、Murfは33%引き(2026年8月10日確認)、Flikiは25%引き(2026年8月9日確認)と公式に表示があります。

数え方も3通りあります。ElevenLabsは文字数(Multilingual v2で1文字1クレジット・2026年8月2日確認)、Murfは生成した音声の時間、Flikiはクレジットです。

Murfの24時間とFlikiの2,160クレジットは、月ではなくの枠です。月に均すとMurfは2時間ぶん、Flikiは180分ぶんです。

ただし特定の月に集中して作れば、年の枠を前倒しで使います。枠の単位と期間の詳しい話はAIナレーションを日本語で作る記事にまとめています。

なお、日本語の1文字が英語の1文字と同じ1クレジットとして数えられるかは、公式の記載を見つけられませんでした。ElevenLabsで日本語原稿の消費量を見積もる場合、ここは実際に流して確かめるまで確定しません。

ElevenLabsの公式料金ページで最新のプランを確認する(プランの内容と価格は改定されることがあるため、契約前に公式で見るのが確実です)

単発と継続で選ぶものが変わります

つまずきやすいのは、1本あたりの金額だけで比べてしまうところです。

外注は本数に比例します。中央値の3,000円で頼むなら、10本で30,000円、20本で60,000円です。

原稿が増えるかぎり止まりません。

AIは枠の中なら増えません。Murf Creatorの年24時間は、1本2分のナレーションなら年720本ぶんです。

Flikiの年2,160クレジットは、1クレジットが1分という公式FAQ(2026年8月9日確認)の前提なら年2,160分です。1本2分なら年1,080本ぶんです。

この本数を使い切らないかぎり、月に何本作っても料金は変わりません。

一方で、1本だけ作って終わるなら、AIは使わなかった枠も払うことになります。

ただし金額そのものは、それでもAIのほうが小さく収まります。ElevenLabsのStarterは商用ライセンス付きで月$6です。

為替を1ドル200円と高めに置いても1,200円で、外注の中央値3,000円を下回ります。

それでも単発で外注を選ぶ理由は、1回払って終わりで、月額の契約も解約の手間も残らないことです。分かれ目は金額ではなく、契約を残すかどうかだと見ています。

商用利用の権利は、どちらも条件つきです

料金より先に確認したほうがいいのがここです。作った音声を仕事で使えるかは、どちらの方法でも自動では決まりません。

外注の場合は出品ごとの条件です。商用利用の可否や著作権の扱いを説明文に明記している出品もあれば、書いていない出品もあります。

同じ価格帯でも条件は揃いません。頼む前に、その出品の説明文で確認してください。

AIの場合はプランに紐づきます。3社で線の引き方が違います。

ツール商用の権利がどこから付くか確認日
MurfCreatorプランから。無料プランではダウンロードそのものができません2026年8月10日
ElevenLabsStarter(月$6)から商用ライセンスが付きます2026年8月18日
FlikiStandardプランに含まれます2026年8月9日

無料プランで作ったものをそのまま仕事に使えると考えていると、ここで止まります。試すのは無料でできますが、使うのは有料からです。

3社とも同じです。

Murfの公式サイトで最新の料金プランを確認する(価格と含まれる時間は改定されることがあるため、契約前に公式で見るのが確実です)

直しが入ったときの費用

直しが入ったときの出方

上段は人に頼む型で、直しの矢印3本のうち3本目にコインが付き、決めた回数までのタグがある。下段はAIに読ませる型で、直しのたびに下のゲージが減っていく。
回数の条件を見るか、枠の残りを見るかが分かれます

ナレーションは一発で決まらないことがあります。読み間違い、間の取り方、言い回しの変更です。

ここでも費用の出方が違います。

外注は、修正回数が出品の条件に書かれています。無料修正の回数を決めているものもあれば、追加料金になるものもあります。

回数を超えたぶんは別に払います。

AIは何度でも作り直せますが、作り直すたびに枠を消費します。Flikiの公式ヘルプによると、テキストを直したりボイスや間の設定を変えたりすると、Flikiはテキストを再処理して新しい音声を生成します。

そのぶんクレジットが減ります(2026年8月9日確認)。長い原稿を通しで作って何度も直すより、短く区切って納得してから次に進むほうが消費は少なく済みます。

直しが何度も入る見込みなら、外注は回数の条件を、AIは枠の残量を先に見ておくと後で困りません。

用途別の選び方

やりたいこと効いてくる条件条件に合う方法
単発で1本だけ作る月額の契約と解約が残らない外注
毎月続けてナレーションを作る枠の中なら本数で増えないAI
声の演技や感情の表現を細かく指示したい人が読んで調整できる外注
原稿の直しが何度も入る作り直しに追加料金がかからないAI(枠は消費します)
まず費用をかけずに仕上がりを確かめたい無料プランで試せるAI(ただし商用利用は有料から)
著作権の譲渡まで含めて条件を決めたい個別に条件を取り決められる外注

Flikiの無料プランを試してみる(クレジットカードの登録は不要です)

よくある質問

外注とAIでは、どちらが安いですか

金額だけで見ると、1本でもAIのほうが小さくなります。ElevenLabsのStarterは商用ライセンス付きで月$6です(2026年8月18日確認)。

為替を1ドル200円と高めに置いても1,200円で、ココナラで表示されていた価格の中央値3,000円(2026年8月18日確認)を下回ります。それでも単発で外注を選ぶ理由は金額ではありません。

1回払って終わりで、月額の契約が残らないことです。毎月続けて作るなら、本数で増えないAIのほうが総額を抑えられます。

AIの無料プランで作った音声を、仕事で使えますか

3社とも使えません。Murfは無料プランに商用利用の権利がなくダウンロードもできません。

ElevenLabsは商用ライセンスがStarterから、Flikiは商用利用の権利がStandardからです。無料で確かめられるのは仕上がりの品質までです。

外注の価格に何が含まれますか

出品ごとに違います。尺、文字数、修正回数、納期、商用利用の可否、著作権の譲渡の有無が個別に設定されています。

表示されている金額は基本料金なので、条件を読んでから比べてください。

AIの声で、日本語は自然に読まれますか

読み間違いは起きます。特に固有名詞と数字です。

ツール側に発音を直す機能があり、Murfでは全プランで発音の変更が使えます(2026年8月10日確認)。

実際に同じ原稿を各ツールで読ませた比較は、AIナレーションを日本語で作る記事に追記していきます。

この記事の数字の出所

外注の価格は2026年8月18日に、ココナラの「ナレーション・ボイス制作」カテゴリのページで表示されていた199件の価格を数えたものです。ElevenLabsの料金は2026年8月18日に公式料金ページで確認しました。

Murfの料金と商用利用の条件は2026年8月10日、Flikiの料金とクレジットの消費に関する記載は2026年8月9日に、それぞれ公式サイトとヘルプセンターで確認しています。

各ツールの詳細はMurfFlikiElevenLabsの日本語対応にまとめています。改定を見つけたときは、本文と結論と確認日を同時に更新します。