作業の自動化

作業を自動化したい|無料でできる範囲と、料金の数え方の違い【n8n・Makeで実測】

作業を自動化したい|無料でできる範囲と、料金の数え方の違い【n8n・Makeで実測】

この記事の結論

  • 月々の請求を決めるのは月額ではなく数え方です。n8nは実行1回で1、Makeは1件処理ごとに1credit、Zapierは1ステップで1taskです。
  • 同じ流れを同じ19件で動かしたら、n8nは1実行、Makeは22creditでした(2026年8月13日実測)。件数の多い自動化ほど差が開きます。
  • 無料枠は月あたりMakeが1,000credit、Zapierが100taskです。n8nは自分のサーバーで動かすかぎり実行数の制限がありません。
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料金・機能は2026年8月17日時点で公式サイトを確認した内容です

公開: 2026年8月17日 執筆: アオマツ(Web制作・SEOを本業とするフリーランス)

自動化したいと思う作業は、たいてい「毎回同じ手順なのに、自分がやらないと進まないもの」です。メールが来たら台帳に書き写す、決まった時刻に一覧を取ってきて共有する、といったものです。

これを引き受けるツールはいくつもあります。困るのは、どれも「月$9から」のような同じ顔をした金額を出してくるのに、その金額に含まれる量の数え方がそれぞれ違うところです。

同じ作業を任せても、ツールによって枠の減り方が何倍も変わります。

ここではn8n・Make・Zapierの3つを、無料でできる範囲と数え方で並べます。数字は2026年8月17日に各社の公式料金ページで確認しました。

先に決めるのは「1回に何件流すか」です

自動化したい作業を、次の形に言い換えると選ぶ軸が決まります。

  • どういうきっかけで動くか(時刻・メール受信・フォーム送信)
  • 1回動いたときに、何件のデータを処理するか
  • 月に何回動くか

このうち効くのは2つ目です。1回のきっかけで1件だけ処理する作業と、1回のきっかけで100件のリストを処理する作業では、ツールごとの向き不向きがはっきり分かれます。

月に何回動くかだけを見て選ぶと、請求で外します。

無料でどこまでできるか

3つとも無料で始められます。ただし、無料枠の単位が全部違います。

ツール無料枠1と数えるもの無料枠の期限確認日
n8n(セルフホスト)実行数の制限なしワークフロー1回の実行ライセンス料が0円2026年8月9日
n8n(クラウド)トライアルのみワークフロー1回の実行期間限定2026年8月9日
Make月1,000creditモジュールが1件処理するごと期限なし2026年8月17日
Zapier月100task成功した1ステップ公式ページに記載なし2026年8月17日

Makeの料金ページには「No time limit on the Free plan」と書かれています。月1,000creditの範囲なら、ずっと無料のまま使い続けられます。

Zapierの無料枠は月100taskです。3つの中でいちばん小さい数字ですが、単位が違うので単純には比べられません。

次の節で並べます。

n8nのクラウドに、期限のない無料プランはありません。無料で使い続けたいなら、自分のサーバーに入れて動かすCommunity Editionになります。

ライセンス料は0円で、サーバー代と構築の手間が代わりにかかります(n8nとは?の記事に損益分岐をまとめています)。

料金の数え方が3通りあります

同じ流れでも、数える場所が違います

同じ流れを3回並べた図。1本目は流れ全体をひとつと数え、2本目は右端の枝の1本ごとに数え、3本目は結節点ごとに数える。
同じ作業でも、数える場所が違えば減り方が変わります

同じ「1,000」でも、何を1と数えるかで実際に回せる量が変わります。

n8nはワークフロー1回の実行で1です。

公式の説明は「An execution is a single run of your entire workflow. It doesn’t matter how many steps are in the workflow or how much data it processes」で、ステップ数にも処理した件数にも左右されません(2026年8月17日確認)。

Makeはモジュールが1件処理するごとに1creditです。公式ヘルプの表現は「1 credit per input bundle processed」です。

ステップを1つ足して、そこに100件流れれば100credit増えます。ただしルーター・フィルタ・エラーハンドラといった制御系のモジュールは消費しません。

分岐やエラー処理を作り込んでも料金は増えない設計です(2026年8月2日確認)。

Zapierは成功した1ステップで1taskです。

公式の定義は「A task is counted whenever Zapier successfully completes a unit of work for you. Failed actions are not counted」で、トリガー・新着データのポーリング・組み込みのデータツールは数えません(2026年8月17日確認)。

つまり、n8nは流れの長さと件数の両方を数えず、Makeは両方を数え、Zapierは長さを数えて件数は流し方しだいです。1件ずつ来るフォーム送信を捌くだけなら差は出ません。

差が出るのは、1回の実行でまとまった件数を処理するときです。

同じ流れを動かして数えました

差が開くのは、1回でまとまった件数を流すときです

左は1件だけ流す場合で、3本の流れのゲージがどれも同じ減り方。右はまとめて流す場合で、右端の枝が多数に分かれ、ゲージの減り方がばらばらになる。
1件ずつ来る作業では差が出ません。まとめて流すときに開きます

このサイトでは、紹介するツールをAIエージェントに実際に操作させて記録しています。検証はClaude(Fable 5)が、人間の運営者の監督下で実施しました。

実測日は2026年8月13日、どちらも無料の範囲です。

着手前に両社の規約を確認しています。

MakeはMaster Services Agreement 4.4条、n8nはSelf-Serve TermsとCustomer AUPを読み、自分のアカウントで通常の機能を使うことを制限する条項がないことを確かめてから動かしました。

組んだ流れは同じです。当サイトのサイトマップを取り、記事一覧のテキストを取り、その中から記事URLを19件取り出し、最後の処理が19件を1件ずつ受け取ります。

  • n8n:実行ログは1回でした。所要1.774秒
  • Make:22creditでした。内訳はHTTP 1+HTTP 1+Text parser 1+最終モジュール19です

効いているのは最後の19です。Makeでは、最終処理に19件が流れたぶんがそのまま19credit減りました。

n8nでは同じ19件が1実行のままです。件数を増やすほど、この差はそのまま倍率で開きます。

無料枠に当てはめると、この流れを毎日1回動かした場合、Makeは月に約660credit消費して1,000creditの枠にぎりぎり収まります。n8nのセルフホストなら月30実行で、上限そのものがありません。

自動化したい作業が「1回で何十件も処理するもの」なら、私はここが最初の分かれ目だと見ています。

用途別の選び方

ここまでの条件を用途に当てはめると、次のようになります。

やりたいこと効いてくる条件条件に合うツール
1回の実行でまとまった件数を処理する件数で増えない数え方n8n
分岐やエラー処理を作り込む制御系モジュールがcreditを消費しないMake
月に数回だけ動く小さな自動化を、無料のまま置いておく期限なしの無料枠Make(月1,000credit)
サーバーを自分で用意できるライセンス料0円・実行数の制限なしn8n(セルフホスト)
失敗した処理で枠を減らしたくない失敗したアクションを数えないZapier

Makeの無料プランを試してみる(月1,000creditの範囲で、期限なく使い続けられます)

無料のまま続けられるか

無料枠を使い切る前に、別の上限に当たることがあります。

Makeの無料プランで先に効くのは、月1,000creditよりも同時に動かせるシナリオが2本までという制限です。スケジュール実行の最短間隔も15分で、有料の1分と差があります(2026年8月17日確認)。

自動化を1つ2つ回すぶんには足りますが、3本目を常時動かしたい時点で有料になります。

n8nのセルフホストには実行数の上限がありません。代わりにサーバーの用意が要ります。

手元で試したときは、npx n8nでエディタが立ち上がるまで約2分40秒、ゼロから最初の1本を動かすまでで約7分でした(2026年8月13日実測)。常時動かすなら、これに置き場所と更新の手間が乗ります。

Zapierの月100taskは、1回2ステップの自動化なら月50回ぶんです。毎日動かす作業を1つ置くと、それだけでほぼ埋まります。

有料に上げるといくらか

無料で足りなくなったときの最初の段は、次のとおりです。

ツールプラン年払い時の月額月払い時の月額含まれる量
n8nStarter€20€24月2,500実行
MakeCore$9$10.59月10,000credit
ZapierProfessional$19.99$29.99月750task

3社とも、料金ページを開いた直後に出る金額は年払いを選んだときの月額です。月払いに切り替えると上がります。

n8nとMakeの月払い額は2026年8月9日に切り替えを操作して確認した数字、Zapierの2つは2026年8月17日に料金ページで確認した数字です。

金額だけを横に並べるとMakeがいちばん安く見えます。ただし含まれる量の単位が違うので、この並びで順位は決まりません。

自分の流れを「起動の回数×処理する件数×モジュール数」で見積もってから当てはめてください。プラン選びの詳しい条件はn8nの料金の記事Makeの記事にまとめています。

Makeの公式サイトで最新の料金プランを確認する(価格と含まれるcredit数は改定されることがあるため、契約前に公式で見るのが確実です)

同じ流れをZapierで組むと何taskか

n8nとMakeで測った同じ流れを、Zapierでも組んで数える予定です。公式の定義からは「トリガーは数えず、成功したステップだけ数える」と読めますが、19件をどう流すかで結果が変わります。

実測が終わり次第ここに追記します。推測では書きません。

よくある質問

いちばん安く始められるのはどれですか

無料で始めるだけなら3つとも0円です。無料のまま置き続けられる量が違い、月1,000creditのMakeがいちばん大きく、月100taskのZapierがいちばん小さくなります。

自分のサーバーを用意できるなら、n8nのセルフホストが実行数の制限なしで0円です。

ステップを増やすと料金は上がりますか

n8nは上がりません。ワークフロー1回の実行で1と数えるためです。

Makeは上がります。モジュールが1件処理するごとに1creditなので、ステップと件数の掛け算で増えます。

Zapierは成功したステップの数で増えます。

テスト実行でも枠は減りますか

n8nは手で動かすテスト実行を数えません(2026年8月9日確認)。作り込みの期間は枠を気にせず回せます。

MakeとZapierについては、テスト実行の扱いを公式の記載から読み切れませんでした。確認できるまで、ここに数字は書きません。

無料プランに期限はありますか

Makeの料金ページには「No time limit on the Free plan」と明記があります(2026年8月17日確認)。Zapierの無料プランについては、期限の有無の記載を料金ページで見つけられませんでした。

この記事の数字の出所

Make・Zapier・n8nの料金と定義は2026年8月17日に各社の公式料金ページで、月払い額とn8nのプラン条件は2026年8月9日に、Makeのcreditの数え方は2026年8月2日に、それぞれ公式サイトとヘルプセンターで確認しました。

同じ流れを動かした結果は2026年8月13日の実測です。

各ツールの詳細はn8nとは?n8nの料金n8nの使い方Makeの記事にまとめています。

改定を見つけたときは、本文と結論と確認日を同時に更新します。