月次処理の自動化

月末の決まった事務を自動化したい|月に1回の処理は、日付の指定で落ちます【2026年8月31日確認】

月末の決まった事務を自動化したい|月に1回の処理は、日付の指定で落ちます【2026年8月31日確認】

この記事の結論

  • 月に1回の処理は、無料枠の上限に届きません。Makeの公式試算は1日1回でも月30クレジット、無料枠は月1,000です(2026年8月24日確認)。
  • 落ちるのは日付の指定です。n8nは月の日を1から31で選ぶ形で、その日がない月は動かないと公式が明記しています。
  • 逃した実行も既定では走り直しません。次の機会が1ヶ月後なので、手で押す形を残す選び方もあります。
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料金・機能は2026年8月31日時点で公式サイトを確認した内容です

公開: 2026年8月31日 執筆: アオマツ(Web制作・SEOを本業とするフリーランス)

月末の請求書づくり、月初の集計、毎月同じ相手に送る定型の連絡。決まった日に決まった手順をやる事務は、自動化の入り口としてよく挙がります。

ところが月に1回しか動かさない処理は、毎日動く処理とはつまずく場所が違います。

Makeとn8nの公式ドキュメントを開いて、月1回のスケジュールをどう書くのか、書いたあとに何が起きるのかを読み比べました(2026年8月31日確認)。

月に1回なら、無料枠の上限には届きません

月次の事務を自動化しても、トリガーの消費が無料枠の上限に届くことはまずありません。

Makeの公式チュートリアルが、動かす頻度ごとの消費を試算しています。トリガーのモジュールだけを数えた値です。

動かす頻度トリガーだけで消費するクレジット確認日
5分ごと1日288(60÷5×24)、月8,6402026年8月31日
1時間ごと1日24、月7202026年8月31日
1日1回月302026年8月31日

この表は公式が挙げている3行そのままです。月1回の行は公式の表にありません。

同じ数え方なら、月1回のトリガーは月1クレジットです。これは私が同じ式で計算した値で、公式が書いているものではありません。

中身の重い流れを実測しても、無料枠には遠く及びませんでした

このサイトでは以前、Makeの無料プランで4モジュールのシナリオを1回だけ動かしています。

消費は22クレジットでした(2026年8月13日実測)。内訳は1+1+1+19で、最後の19は処理した件数ぶんです。

この22を12倍すると、中身の重い流れを月1回動かしても年264クレジットです。12倍したのは私で、公式が出している数ではありません。

Makeの無料プランは月1,000クレジットです(2026年8月24日に料金ページで確認)。今日は同じページが403を返し、再確認できていません。

数え方そのものは今日も確認できました。ヘルプの原文は「by default, 1 operation equals 1 credit」です(2026年8月31日確認)。

年264クレジットは、無料枠の月1,000に対して1ヶ月ぶんにも足りません。月次の事務を自動化するかどうかを、実行回数の料金で悩む必要はありません。

日付の指定は、落ちてもエラーになりません

月の終わりを狙うか、翌月のはじめに倒すか

上段は月の終わりを狙って指定した場合で、12個並んだ月の升目のうち5つに斜線が入り動かないと書かれている。下段は翌月のはじめに倒した場合で、12個すべてにチェックが付いている。
同じ月次処理でも、指定の書き方で落ちる月が出ます

n8nのSchedule Triggerは、Months間隔を選ぶと「Trigger at Day of Month」で月の日を指定します。入れられるのは1から31です。

注意事項が1つあります。指定した日がない月は動きません。

原文は「If a month doesn’t have this day, the node won’t trigger. For example, if you enter 30 here, the node won’t trigger in February.」です(2026年8月31日確認)。

30を入れると2月には動かず、31なら2月・4月・6月・9月・11月の5ヶ月が飛びます。この5ヶ月は私がカレンダーを数えたもので、公式が書いているのは30と2月の例までです。

ここまではカレンダーを見れば分かる話です。効いてくるのはこの先の2つで、抜けたことが知らされないことと、Makeには同じ注意書きが見当たらないことです。

落ちても、エラーとして出ません

厄介なのは、これが失敗として記録されないことです。トリガーがそもそも発火しないので、実行のログに残るものがありません。

月末の締めが5回抜けていたことに、翌年の棚卸しで気づきます。抜けたその月には、何も知らせが来ません。

回避は、月末ではなく翌月1日に倒すことです

n8nはCron式も書けます。公式が例として挙げているのが「0 0 1 * *」で、説明は「At midnight on the 1st of every month.」です(2026年8月31日確認)。

1日はどの月にもあります。月末締めの事務を翌月1日に回せば、この落とし穴とは無縁です。

Cron式は6つ目のアスタリスクで秒を指定できます。省略してもノードは動くと公式が書いています(2026年8月31日確認)。

Makeの側では、同じ注意書きに行き当たりませんでした

Makeのスケジュール設定にも月次の選択肢はあります。ただし私が読んだヘルプのページでは、選べることを挙げるところまででした。

その日がない月にどうなるかは、この3ページのどこにも書かれていません(2026年8月31日確認、スケジュール設定のページの更新日は2026年6月30日)。読んだ3ページは記事末に挙げています。

ヘルプ全体を探しきったわけではないので、別の場所にある可能性は残ります。Makeで月末を指定するなら、最初の1年は実行のログを自分で見に行くと、抜けていても年内に気づけます。

逃した実行は、既定では走り直しません

1回抜けたときに、次の機会まで待つ距離

上段は毎日動かす処理で、びっしり並んだ玉のうち1つが割れていて、すぐ隣の玉へ短い矢印が伸びている。下段は月に1回の処理で、間隔の広い玉のうち1つが割れ、次の玉まで長い矢印が伸びている。
動かす回数が少ないほど、1回抜けると長く待たされます

日付の指定が正しくても、動かす側が止まっていれば実行は抜けます。サーバーの再起動や停止が起きたときです。

n8nは、抜けた実行の扱いをノードの設定で選べるようにしています。

設定値抜けた実行の扱い確認日
Don't Run Missed Executions(既定)捨てて、次のスケジュールから再開する2026年8月31日
Run the Most Recent Missed Execution1番新しい抜け分だけ、追いかけて1回動かす2026年8月31日
Run the Most Recent Missed Execution Per Rule同じことをトリガールールごとに行う2026年8月31日

既定は捨てるほうです。毎日動く処理なら、翌日には取り返せます。

月に1回の処理では、次の機会が1ヶ月後になります。同じ既定値でも、待たされる長さは別物です。

この設定が効くのは、n8nのバージョンとスケジューラの2条件がそろったときだけです

公式は、この3つの選択肢が使える条件を明記しています。

n8nの2.36以降で、そのバージョン以降に追加したSchedule Triggerノードでだけ使えます(2026年8月31日確認)。

さらに条件があります。この選択肢が効くのは、インスタンスがdurable schedulerで動いているときだけです。

既定のin-memory schedulerは、抜けた実行を一度も走らせないと公式が書いています(2026年8月31日確認)。

スケジューラを自分で切り替えていない環境では、この設定を触っても抜けた実行は戻りません。自分の環境がどちらで動いているかは、先に確かめます。

どれくらい遅れたら「抜けた」になるか

遅れの判定にも設定があります。名前はMissed Execution Grace Periodで、単位は秒です。

0にするとインスタンス側の設定を使います。環境変数N8N_SCHEDULER_MISFIRE_GRACEで、既定は60秒です。

インスタンスの下限を割る値は引き上げられます。30日を超える値は切り詰められます(いずれも2026年8月31日確認)。

Makeで月1回を組むときに、選べる形

Makeのスケジュール設定で選べる形は、公式ヘルプが8つ挙げています。

選択肢どう動くか確認日
At regular intervals指定した分数の間隔で動く。既定は15分2026年8月31日
Once1回だけ動く2026年8月31日
Daily1日単位。1日の中に複数の時刻を並べられる2026年8月31日
Weekdays (Mon-Fri)平日だけ動く2026年8月31日
Weekly週単位で動く2026年8月31日
Monthly月単位で動く2026年8月31日
Specified dates指定した日付に動く2026年8月31日
On demandスケジュールを持たない。APIの呼び出しかRun onceを待つ2026年8月31日

間隔の下限はプランで変わると公式が書いています。月次の指定ではこの下限に当たりません。

開始日と終了日も設定できます。Show advanced settingsを開いて入れます(2026年8月31日確認)。

スケジュールを持たせると、アクティブにするか聞かれます

Makeは、スケジュールを保存した直後にアクティブ化を促します。公式チュートリアルの説明も「after you schedule your scenario, you’ll be prompted to activate it」です。

同じページは、テスト目的でアクティブにしたなら止めるか間隔を調整するよう勧めています。クレジットを無駄に使わないためです(2026年8月31日確認)。

手で1回だけ動かす形は、両方にあります

Makeで新しく作ったシナリオは、既定でinactiveです。公式ヘルプは、inactiveのシナリオを「executed once and whenever you wish to run them」と説明しています。

ツールバーのRun onceを押すと、その場で1回だけ動きます(2026年8月31日確認、ページの更新日は2026年5月18日)。

on demandを選んだ場合も同じで、APIの呼び出しかRun onceがあるまで動きません。

n8nにも同じ形があります。編集画面のExecute Workflowを押すと、ワークフロー全体をその場で1回動かせます。

しかもn8nでは、この手動実行が実行数のクォータに数えられません(2026年8月2日に公式ドキュメントで確認)。

月に1回の事務なら、どちらでもこの形を選べます。組んだ流れはそのまま置いておき、押すところだけを自分に残します。

自動で回すか、押す形を残すか

月次の処理でいちばん難しいのは、動かすことではなく動いたかを確かめることだと見ています。

押し忘れはカレンダーが教えてくれます。抜けた実行は、誰も教えてくれません。

置き方合う条件
スケジュールを持たせて自動で動かす実行のログを毎月見に行く習慣がある。抜けても翌月に取り返せる内容
スケジュールを持たせず手で1回だけ押す締め日に必ず机に向かう。抜けたことに気づけない状態が怖い
翌月1日に倒して自動で動かす締め日そのものに動く必要がない。日付の落とし穴を先に潰したい

Makeの公式サイトで最新のプランを確認する(無料プランは月1,000クレジットです。2026年8月24日確認で、今日は同じページを取得できていません)

料金の数え方そのものは作業を自動化したい記事に、Make単体の仕様はmake.comの記事にまとめています。

実測が済んだら追記すること

この記事は、公式ドキュメントの読み比べと、2026年8月13日に別の流れを1回動かした記録で書いています。月次のシナリオを1年動かした記録はまだありません。

確認したいのは次の5つです。

ツール確かめたいことなぜ今は書けないか
Makeその月にない日を指定したときに、どう動くか読んだヘルプ3ページに記載がなく、画面でも試していない
Make月次シナリオを1ヶ月置いたときのクレジットの減り方時間が要る。試算と実測の照合はまだ
n8nCloudの既定がdurable schedulerかどうか公式は既定をin-memoryと書くが、Cloud側の設定を画面で見ていない
Make無料プランの上限が今日も同じか料金ページが403を返し、本文を読めなかった
Make月次の日付指定の記載が、ヘルプの別の場所にないか読んだのは3ページで、ヘルプ全体を検索していない

よくある質問

月に1回の自動化のために、有料プランは要りますか

実行回数の面では要りません。Makeの公式試算は1日1回のトリガーで月30クレジットです。

月1回なら同じ式で月1クレジットです。これは公式の表にない行で、私が計算しました(試算は2026年8月31日、無料枠は2026年8月24日確認)。

無料プランの月1,000クレジットとは桁が3つ違います。ただし1回の実行時間や同時に動かせる本数はプランで分かれるので、中身の重い月次処理ではそちらが先に当たります。

月末に動かしたいときは、どう指定すればいいですか

落ちる月を作りたくないなら、日付そのものを月末に置かず翌月1日に倒します。n8nのCronの例では「0 0 1 * *」がこれに当たります。

n8nで月の日を選ぶ形にすると、31を入れた場合はその日がない5ヶ月で動きません。30なら2月が抜けます。

Makeについては、私が読んだヘルプ3ページにこの場合の挙動が出てきませんでした(いずれも2026年8月31日確認)。

自動化しないほうがいい月次処理はありますか

抜けたことに気づけない処理は、自動にする前に気づき方を先に決めます。n8nの既定は、抜けた実行を捨てて次のスケジュールへ進む設定です。

月に1回だと、次の機会は1ヶ月後になります。MakeのRun onceもn8nのExecute Workflowも手で1回だけ動かす形なので、締め日に必ず机に向かうなら、そちらが合います。

判断の分かれ目は処理の重さではなく、抜けても気づけるかどうかです。

Makeとn8nのどちらが月1回に向いていますか

期限のない無料プランで月次の流れを1本置いておきたいならMakeです。月1,000クレジットの枠があり、期限もありません(2026年8月24日確認で、今日は同じページを取得できていません)。

抜けた実行の扱いまで自分で決めたいならn8nを選びます。捨てるか追いかけるかを設定でき、Cron式で日付の落とし穴も避けられます。

ただしn8nのクラウドには期限のない無料プランがなく、あるのは14日間のトライアルです(2026年8月9日に料金ページで確認)。無料で続けるならセルフホストになります。

プランの詳細はn8nの料金の記事にあります。

この記事の数字の出所

Make

Makeのスケジュールの選択肢と、シナリオのアクティブ・非アクティブの扱いは、2026年8月31日に公式ヘルプセンターから取得して確認しました。

読んだのはシナリオのスケジュール設定のページアクティブと非アクティブのページ最初のシナリオを組むチュートリアルの最終ステップの3ページです。

頻度ごとのクレジット試算は、このうちチュートリアルの最終ステップに載っているものです。同じページは同じ文の中でcreditsとoperationsを混ぜて書いています。

クレジットの数え方はクレジットのページから取りました。

無料プランの月1,000クレジットは2026年8月24日に料金ページで確認したもので、今日は同じページを取得できていません。

4モジュールで22クレジットという実測は、2026年8月13日に無料プランのアカウントで動かした記録です。

n8n

n8nのSchedule Triggerの仕様は、2026年8月31日に公式ドキュメントのSchedule Triggerのページから取得しました。

月の日の指定・Cron式の例・抜けた実行の3つの設定・Grace Periodの記述は、すべてこのページから取りました。

31を指定すると5ヶ月で動かないという数は、公式の記述をもとに私がカレンダーを数えたものです。公式が挙げている例は30と2月までです。

Cron式の秒の指定も同じページから取りました。手動実行が実行数に数えられないことだけは別で、2026年8月2日に公式ドキュメントで確認した記録を使っています。

n8nのクラウドに期限のない無料プランがないことだけは別で、2026年8月9日にn8nの料金ページで確認した記録を使っています。

自動化ツール全体の料金の数え方は作業を自動化したい記事に、n8nの前提はn8nとは何かの記事にまとめています。改定を見つけたときは、本文と結論と確認日を同時に更新します。