ブラウザ作業の自動化
ブラウザの手作業をなくしたい|画面を触る自動化と、裏で回す自動化の違い【2026年8月確認】
この記事の結論
- 分かれ目は動く場所です。拡張はログインした先の画面を、クラウドは自分のPCと切り離して扱います。
- 数え方も違います。Bardeenは処理した行、Makeはモジュールが処理した件数で数えます。
- 無料の商用利用はBardeenが規約で非営利に限っています。Makeは条文に到達できず判定していません。
料金・機能は2026年8月24日時点で公式サイトを確認した内容です
ブラウザでの手作業は、自分でも「これは毎回同じことをしている」と分かっているのに、なかなか減りません。一覧を開いて、必要な行だけ選んで、表に貼る。
この繰り返しです。
引き受けるツールは2種類あります。自分のブラウザの画面をそのまま触らせる型と、サーバー側で動かす型です。
同じ「自動化」という言葉で売られています。動く場所が違うので、できることも止まり方も変わります。
ここでは画面を触る型としてBardeen、裏で回す型としてMakeを並べます。
分かれ目は「画面を触るか、裏で動かすか」です
先に決めるのは、その作業が次のどちらなのかです。
- 自分がログインして画面を見ないと取れない情報を扱う
- ログインなしで取れるデータが相手で、画面は見なくてよい
前者なら画面を触る型、後者なら裏で動かす型です。この判定を飛ばして月額だけで選ぶと、契約したあとで「そもそもこの作業は扱えない」と分かります。
画面を触る型は、ログイン済みの画面をそのまま扱えます
Bardeenはブラウザの拡張機能として動きます。公式のサインアップ画面には「Bardeenを使うにはGoogle Chromeストアから拡張機能をダウンロードしてインストールする必要があります」と書かれています。
同じ画面はスマートフォンからのアクセスを判定して、パソコンで開くよう案内に切り替わります。スマートフォン単体では使えません(2026年8月24日確認)。
ログイン済みの画面がそのまま対象になります
公式のスクレイパーのページは、Bardeenが自分のマシン上で代理として動くのでパスワードの共有もプロキシも要らないと書いています。「あなたに見えるものはBardeenにも見えます」という書き方です(2026年8月24日確認)。
ログイン済みの画面がそのまま対象になる、という説明ですが、実際に動かして確かめてはいません。
公式のサポートページは、自動化をブラウザ内で動かすことも、大量の処理ならクラウドで動かすこともできると書いています(2026年8月24日確認)。ただし、クラウド実行がどのプランから使えるかは公式ページで確認できませんでした。
料金ページのプラン比較に、クラウド実行の行がありません。
自分の画面を使うということは、パソコンを閉じたら止まるということでもあります。
裏で動かす型は、自分のパソコンの状態に左右されません
Makeはクラウド側で動きます。決まったきっかけで処理を流すので、自分のパソコンを閉じていても実行されます。
相手にできるのは、連携先として用意されているアプリだけではありません。HTTPのモジュールを使えば、公開されているURLをそのまま取りに行けます。
4つのモジュール(サイトマップの取得→llms.txtの取得→19件の切り出し→変数に格納)を並べた流れを組んで動かしました(2026年8月13日実測)。今回試したのは公開されているURLだけで、ログインが要るページは試していません。
無料プランの線引きは公式の料金ページに並んでいます。
| 項目 | Makeの無料プラン | 確認日 |
|---|---|---|
| 月あたりのクレジット | 1,000 | 2026年8月24日 |
| 同時に動かせるシナリオ | 2本 | 2026年8月24日 |
| スケジュール実行の最短間隔 | 15分(有料プランは1分) | 2026年8月24日(有料は2026年8月2日) |
| 1回の実行時間の上限 | 5分(有料プランは40分) | 2026年8月24日(有料は2026年8月2日) |
| 期限 | なし(公式表記「No time limit on the Free plan」) | 2026年8月24日 |
先に効くのはクレジットではありません。同時2本と15分間隔です。
1分ごとに見に行きたい作業は、無料のままでは組めません。有料プランに上げる場合の実額は、下の「公式の中で数字が割れている箇所」に書いたとおり、料金ページの表示額とは違います。
この記事にはMakeの紹介リンクがあります。Bardeenには公開されたアフィリエイトプログラムがなく、リンクを張れる相手ではありません(2026年8月24日確認)。
消費の数え方が違います
Bardeenは作られた行の数で減ります
どちらも処理した量で減ります。何を1と数えるかが違います。
| ツール | 1と数えるもの | AIを挟んだとき | 確認日 |
|---|---|---|---|
| Bardeen | アクションが作る1行(Enrichmentだけ1行3クレジット) | 変わりません(AI Toolsも1行1クレジット) | 2026年8月24日 |
| Make | モジュールが1件処理するごと | 操作ごとの1クレジットにトークン量ぶんが上乗せ | 2026年8月2日 |
Bardeenの料金ページには計算例が載っています。検索結果から10件を取得し、その10件のプロフィールを取得し、10件のメールアドレスを検証し、10件をAIで選別し、条件に合った4件を表に書き出す流れです。
消費は10+10+30+10+4で合計64クレジットです。30になっているのは検証だけで、これがEnrichment扱いのためです(2026年8月24日確認)。
行数を先に数えておけば、AIを挟んでも見積もりは変わりません。増えるのは、Enrichmentに当たる処理のぶんです。
料金の数え方そのものを他のツールと並べたものは、作業を自動化したい記事にあります。
無料でどこまでできるか
Bardeenの無料枠は100クレジットです。料金ページには「You will always get 100 credits for free.」の1行だけがあり、未使用ぶんは請求期間の終わりに失効すると書かれています。
付与が月ごとなのか登録時の1回きりなのかは、公式ページから読み取れませんでした(2026年8月24日確認)。前の節の数え方に当てはめると、100クレジットはスクレイピング100行ぶん、Enrichmentなら33行ぶんです。
Makeの無料枠は月1,000クレジットです。プランに期限はありません。
クレジットのほうは月ごとにリセットされ、未使用ぶんは繰り越せません(2026年8月2日確認)。
無料プランを仕事に使えるかは、片方しか分かりませんでした
Bardeenの規約は、商用利用について3通りの書き方をしています(いずれも2026年8月24日確認)。
| 条項 | 何を定めているか | かかる範囲 |
|---|---|---|
| 第6条「Free Plan Usage(Non-Commercial Uses Only)」 | 無料プランは個人利用と非営利の用途に限る。商用に使ったと同社が判断した場合、予告なく契約を打ち切ったうえで、その期間ぶんを現行の最高額の法人価格でさかのぼって請求する権利がある | 無料プラン |
| 第8条「General Prohibitions」 | いかなる商業目的にも本サービスを使わない | プランの区別なし |
| 第4条「Who May Use the Services?」 | 明示的な許可を得ている場合を除き、仕事や雇用に関連した業務目的で使わない | 全利用者 |
第6条は無料プランだけを非商用に限っており、裏を返せば有料なら商用が前提に読めます。第8条はプランを問わず商用を禁じています。
公式サイトは営業やカスタマーサクセスのチーム向けだと明示しているので、製品の売り方とも噛み合いません。どれが実際に運用されている条件なのかは、公式ページからは決められませんでした。
Makeについては判定していません。2026年8月13日に契約書(Master Services Agreement)の第4.4条は読んでいますが、それは自動アクセスの可否を判定するためで、商用利用の条項は見ていません。
2026年8月24日に規約のページへ入り直そうとしたところ、ヘルプのトップへ転送されるかアクセスを拒否されて、条文に到達できませんでした。
相手のサイト側で止められることがあります
Bardeenは利用規約の中で、拡張機能やボットや自動化ツールを一部のサイトで過度に使うと、一時的あるいは恒久的なアカウント制限を受けることがあると警告しています。
訪問先の規約を読んで従うよう勧めたうえで、濫用の結果には責任を負わないと明記しています(2026年8月24日確認)。
Makeについては、相手のサイト側での扱いに触れた記載を確認していません。
読んでいるのは自動アクセスの可否に関する契約書の第4.4条だけで、そこで禁じられているのは第三者のための利用、違法なデータの送信、マルウェア、リバースエンジニアリングなどでした。
自分のアカウントでシナリオを作って動かすことを制限する条項はありません(2026年8月13日確認)。
自動化するのは自分のパソコンでも、判定するのは相手のサイトです。
止まったときに読む場所があるか
Bardeenの公式ヘルプセンター(support.bardeen.ai)とコミュニティ(community.bardeen.ai)は、どちらも問い合わせページへ転送されて記事が表示されません。
docs.bardeen.aiは名前解決ができませんでした。公式のリリースノートは全38本をたどりましたが、最新がv2.80.0の2024年8月6日で、それ以降が1本もありません(2026年8月24日確認)。
料金ページ以外に読める一次情報がほとんどない状態です。
Makeは読める場所と読めない場所が分かれています
Makeはヘルプセンターが英語で公開されていて、クレジットの数え方も原文で読めます(2026年8月2日確認)。一方で、上に書いたとおり規約と契約書のページには今回たどり着けませんでした。
読める場所と読めない場所が分かれています。
日本語のUIがあるかどうかは、Makeについては確認できていません。表示言語の設定項目は見つからず、make.com/jaは404でした(2026年8月2日確認)。
Bardeenの公式サイトに日本語版はありません。サイトマップの3,155件に日本語のページは1件もありません(2026年8月24日確認)。
私は、詰まったときに自分で調べられるかどうかは、料金と同じくらい効くと見ています。
件数がそのままクレジットに乗ります
Makeは流れた件数がそのまま乗ります
Makeで効いてくるのは処理した件数です。前に書いた4つのモジュールの流れでは、最後のモジュールに19件が流れて、1回の実行で22クレジット減りました(2026年8月13日実測)。
件数が読めない作業では、月末まで消費が読めません。
無料プランは実行ログが7日で消え、扱えるファイルは5MBまでです(2026年8月2日確認)。
Bardeenも同じで、作られた行の数だけ減ります。
公式の中で数字が割れている箇所
Bardeenの料金ページには、そのままでは足し算が合わない箇所があります。
年払いのPremiumは、月払いの各段を12ヶ月ぶん先払いして20%引きで並んでいます。月$50・1,000クレジットの段は年$480・12,000クレジットです($50×12×0.8=$480)。
月$500・10,000クレジットの段は年$4,800・120,000クレジットで、こちらも式どおりです。
3段目だけ式に乗りません
ところが3段目だけは、月払いが$200・4,000クレジットなのに対し、年払いが$1,920・28,000クレジットと書かれています。12ヶ月ぶんなら48,000です。
金額の$1,920は他の段と同じ式に乗るので、クレジット数のほうが誤記に見えますが、公式ページの記載は28,000のままです(2026年8月24日確認)。
同じ金額でBasicを選ぶ理由が書かれていません
もう1つ、同じ$50でBasicは月500クレジット、Premiumは月1,000クレジットです。Premiumにはプレミアムスクレイパーなどの機能も付きます。
同じ金額でBasicを選ぶ理由は、料金ページには書かれていません(2026年8月24日確認)。
年払いを検討するときは、月額の12倍ではなく、選ぼうとしている段の記載をそのまま読んでください。
Makeは表示額が年払いの月額です
Makeの料金ページにも、そのまま読むと外す箇所があります。有料プランの表示額はCore $9・Pro $16・Teams $29ですが、これは年払いにしたときの月額です。
月払いの実額はCore $10.59・Pro $18.82・Teams $34.12でした(2026年8月9日確認)。2026年8月24日に見たときも$9の側が出ていました。
ただし月払いと年払いのどちらが選ばれている状態だったのかは、切り替えをHTMLで確かめていないので確定していません。
用途別の選び方
| やりたいこと | 効いてくる条件 | 条件に合う型 | 確認日 |
|---|---|---|---|
| ログインした先の画面にしか出ない情報を集めたい | 認証済みの画面をそのまま扱えるか | 画面を触る型(Bardeen)。公式は「あなたに見えるものはBardeenにも見えます」と書いています(実際には動かしていません) | 2026年8月24日 |
| パソコンを閉じている時間にも動かしたい | 自分のパソコンの状態に左右されないか | 裏で動かす型(Make)。Bardeenにもクラウド実行はありますが、どのプランから使えるかを確認できていません | 2026年8月24日 |
| 1分ごとに動かしたい | スケジュールの最短間隔 | Makeの有料プラン(無料は15分が下限)。Bardeenはスケジュール実行の仕様を公式ページで確認できませんでした | Make無料は2026年8月24日・有料は2026年8月2日/Bardeenは2026年8月24日 |
| 1回に何百件も処理したい | 件数がそのまま消費になるか | どちらも件数ぶん減ります。Bardeenは作られた行の数、Makeは処理された件数で数えます | Bardeenは2026年8月24日・Makeは2026年8月2日 |
| 詰まったときに公式の説明を読みたい | 一次情報が公開されているか | Make(ヘルプセンターが英語で公開。ただし規約と契約書のページには到達できませんでした)。Bardeenはヘルプもドキュメントも到達できません | 2026年8月24日 |
| 無料のまま仕事に使いたい | 無料プランの商用利用の可否 | 該当なし(Bardeenは規約第6条で個人利用と非営利に限られます。Makeは条文に到達できず判定していません) | 2026年8月24日 |
どちらか一方に寄せる必要はありません。画面からしか取れないところだけを拡張機能に任せ、その後の流し込みを裏で動かす型に渡す組み方も考えられますが、この記事では試していません。
よくある質問
ブラウザ拡張の自動化は、相手のサイトの規約に違反しますか
サイトごとに違うので、この記事では判定できません。判断の材料になるのは、Bardeen自身が規約に書いている警告です。
拡張機能やボットや自動化ツールを一部のサイトで過度に使うとアカウント制限を受けることがあり、その結果に同社は責任を負わないと明記されています(2026年8月24日確認)。使う前に、対象サイトの利用規約で自動アクセスの扱いを読むのが先です。
無料のまま仕事に使えますか
Bardeenの規約は、無料プランを個人利用と非営利の用途に限っています(第6条)。同じ規約の第8条はプランを問わず商用利用を禁じ、第4条は仕事での利用に事前の明示的な許可を求めています。
3つが並んでいるので、業務で使うなら契約前に問い合わせて確認するのが確実です(2026年8月24日確認)。Makeについては規約の条文に到達できなかったので、この記事では判定していません。
日本語のページでも使えますか
Bardeenの公式サイトに日本語版はありません。サイトマップの3,155件を走査して確認しました。
対応言語に触れた記載も見つけられませんでした(2026年8月24日確認)。日本語のページを実際に読み取れるかどうかは、拡張機能を入れて試すまで分かりません。
この記事では試していないので書けません。
どちらのほうが安いですか
作業の量と形で変わります。Bardeenは処理した行の数で、Makeはモジュールが処理した件数で減ります。
1回の作業で扱う行数が読めない場合は、どちらも月額だけでは見積もれません。件数を数えてから比べてください。
スケジュール実行はできますか
Makeはできます。無料プランの最短間隔は15分で、有料プランは1分です(無料は2026年8月24日、有料は2026年8月2日確認)。
Bardeenは料金ページのデモ画面に「Schedule Run」というボタンが描かれていますが、デモでは押せず、仕様の説明も公式ページで見つけられませんでした。どのプランから使えるかも確認できていません(2026年8月24日確認)。
この記事の数字の出所
Bardeenの料金・クレジットの数え方・無料枠・利用規約の条項は、2026年8月24日に公式の料金ページ、サインアップ画面、スクレイパーの製品ページ、サポートページ、リリースノート、利用規約で確認しました。
ヘルプセンターとドキュメントの到達可否、サイトマップの走査も同日に実施しています。Makeの無料プランの5項目は2026年8月24日に公式の料金ページで確認しました。
有料プランの実行間隔と実行時間の上限、クレジットの数え方、無料プランのログとファイルの上限、日本語まわりは2026年8月2日の確認です。月払いの実額は2026年8月9日の確認です。
契約書第4.4条の読み取りと、1回の実行で22クレジット減った実測は2026年8月13日のものです。改定を見つけたときは、本文と結論と確認日を同時に更新します。